「笑いヨガ」は、笑うだけで認知症の予防にもなるの?

健康

笑いヨガって何?

笑いヨガは、1995年にインド人の医師であるマダン・カタリア夫妻が考案したものです。

笑いの体操にヨガの呼吸法を組み合わせたので「笑いヨガ」と呼ばれています。

マダン・カタリア医師が、笑いについて色々と調べていたら、思っていた以上に健康に良いということがわかりました。

そこで、マダン・カタリア医師は、公園に人を集めて笑える話を順番に話して、みんなで笑い合っていました。「笑いクラブ」と称して、このような活動を公園で行っていたのです。

ところが、1週間ほどで笑いのネタが底をついてしまいました。カタリア医師らは漫才師ではないのですから、ネタがなくなってしまうのも無理もない話でしょう。

そこで、特に面白い話などなくても、「とりあえずみんなで集まって笑おうよ!」となり、さらにヨガの呼吸法を取り入れるようになって行きました。

1995年にカタリア医師を初めとして、最初はたったの5人で始めた笑いヨガが少しずつその仲間を増やしていきました。そして、その後はインド中で広がり、今では世界100か国以上で「笑いヨガ」が普及しています。

日本でもすでに「日本笑いヨガ協会」が設立されていて、2016年ごろから様々な活動を積極的に行っています。

「えっ?笑うだけのヨガ?」とびっくりした人もいるかもしれませんが、これも、ヨガの一つなのです。

笑いヨガなら座ったままでもできるし、特別な道具も必要ありません。雨の日でもできるし、いつでもどこでも実践可能です。

笑いヨガはどのように行うのですか?

①笑いの体操

まずは、①笑いの体操です。

手拍子とかけ声、深呼吸と子どものような遊び心を喚起するキーワード、笑いの体操を一定時間繰り返します。

②笑い瞑想

次いで②笑い瞑想を行います。

座って、アイコンタクトをしながら笑う時間です。
心が浄化されていくのを感じることでしょう。

③リラクゼーション

最後に③リラクゼーションです。
ヨガの呼吸法でグラウンディングし、リラクゼーションを行います。

笑いの効用

最近、笑っていますか?この1週間の間に、お腹が痛くなるくらい笑ったことは、何回くらいありましたか?

「笑う門には福来る」と言われるように、笑いが体に良いという話は何度も聞いたことがあるでしょう。

若い人が元気なのは、もしかしたら「箸が転がってもおかしい年頃」なので、日頃からよく笑っていることが元気に繋がっているのかもしれません。高校生などは、担任の先生の物マネをしては笑い、自分のドジな失敗も笑いのネタにして笑い、お箸が転がっただけでも笑い転げて、本当によく笑っています。

実際に笑いは、免疫系やホルモン系や神経系にも良い影響を与えていることが科学的にも立証されています。

30秒間「ハハハハ」と大きな声で笑ってみると、体が温まってくることや腹筋をすごく使っていることが実感できると思います。

このように笑いは、ジョギングや自転車こぎに匹敵するくらいの血流量の増加があり、脳の活性化も起きているので、認知症の予防にも良いと言われているのです。

「今日は嫌なことばかりで全然笑えなかったなあ」という日は、寝る前に10秒でも20秒でも笑ってみてはどうでしょうか?口角を上げるように意識するだけでも、交感神経の活動が抑えられて副交感神経が優位になることが分かっています。

スマイルスマイル!ということですね。

笑いヨガは認知症にも良いと言われている

笑いヨガは、認知症の予防にも良いと言われています。

「笑いヨガで認知症が治る、認知症に効果がある」というような医学的に明確なエビデンスがあるという訳ではないのですが、間接的に認知症の予防になることは、確かだと言っても良いでしょう。

認知症

日本国内の認知症患者の人数は、今や5000万人をこえると言われています。国民の4人に1人が認知症と言う時代に、突入しつつあるのです。

認知症には、アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性、前頭側頭型と大きく4つのタイプがあります。一番多いのはアルツハイマー型で、全体の約6割を占めるとされています。

認知症の予防の基本は、ありきたりのようですが
・バランスの取れた栄養
・十分な睡眠や休養
・ストレスを上手に緩和する
・適度な運動

つまり、栄養、睡眠・休養(体の休養と心の休養)、運動の3本柱です。

脳血管型認知症は、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害によって、その周辺の神経細胞までダメージを受けたことで発症します。したがって脳血管型認知症の予防は、上記のバランスの良い食事や十分な睡眠や休養、ストレスの緩和、適度な運動が非常に重要です。

また、糖尿病や脂質異常症やなどの生活習慣病があると、アルツハイマー型認知症になりやすいことも分かっています。特に糖尿病がある人は、ない人と比べるとリスクは2倍以上だという研究報告もあるのです。

生活習慣病の予防の一つに適度な運動があるので、ヨガで適度な運動を行うことで、認知症の予防へと繋がっていきます。

また、ヨガで交感神経の過剰な活性化を抑えて副交感神経の活動が優位になると、リラックス効果が得られます。これが、体の休養と心の休養となって、ストレスの緩和へと繋がります。

アルツハイマー型認知症の人の脳には、アミロイドβという不要なたんぱく質が溜まっていることがわかっています。しかし、有酸素運動がアミロイドβを分解する酵素を増やすということも分かっているのです。

ヨガは有酸素運動なので、アルツハイマー型認知症の一因とも考えられるアミロイドβを分解してくれることが、期待できます。

次の人は医師に相談してください

笑いヨガは老若男女問わずに行うことができます。

しかし、笑いすぎてぎっくり腰になった、などという話もあるので、次の人は「笑いヨガ」を行う際には、医師にご相談ください。

・大量出血がある人(生理の量が多い人も含む)は、出血量が増える可能性があります。
・高度の高血圧の人:笑いすぎて興奮すると、血圧が上がるということも、ありえます。
・ヘルニアや腰痛がある人:笑う時には結構、腰の筋肉を使うので、医師にご相談ください。
・尿失禁のある人:笑った拍子に失禁してしまうリスクが高まります。
・咳が出ている人
・精神疾患がある人
・てんかんがある人
・心疾患がある人

その他、持病がある人や治療中の病気がある人は、主治医に相談してから行いましょう。

まとめ

笑うだけで手軽にできる「笑いヨガ」は、老若男女を問わずに、体力が乏しい人でも可能です。

笑うことで、腹筋や背筋や胸の筋肉などの体幹を鍛えることにもなるし、ヨガの呼吸法を取り入れているので、リラックスにも繋がります。

そして、有酸素運動なので生活習慣病の予防にもなり、延いては認知症の予防にも繋がるでしょう。

詳しいことは「日本笑いヨガ協会」のサイトを一読されることをお勧めします。

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